2017年9月28日木曜日

経済成長の方法


経済成長は物を生産し、消費することによって成し遂げられます。
では日本の場合は?
戦後70年間に日本は衣食住の面において豊かになりました。
これからも需要がなくなる事はないでしょう。
ここからは思考実験ですが、
もしも完全に満ち足りた社会では更に何が必要とされるのでしょうか?
壊れた家電の代替品は必要でしょう、破れた服の代わりも、食料は無論いつでも必要です。
ですが生産されたものはかなりの長時間残り続けるものもあります、
車や家などもです。無論、修理やリフォームの必要はありますが
私が思うに、消費財を日本国民自体が消費しきれなくなったためにこの20年間の不況はあるのだと思います。
消費財を消費しきれないのなら日本にはもう余った消費財は誰でも無料同然の値段で手に入れられるのだから貧しい人などいないはずだという反論もあります。
現実には使用するには最低限の資材や、所有者にとっては無料であげるなんてとんでもないという最もな理論から使用できません。
結果として消費財の流れが歪になり消費したい人の元へ商品がいろいろな理由で運ばれず経済成長は鈍化します。

私が言いたいのは、例えば100年間立ち続けた家は二十年で消費し尽くされる家の5倍の価値があるかどうかという事です。
経済的には後者には5倍の価値があります。
5回建てられるという事はそのぶん建設に必要な労働力が投入され、消費されたという事ですから。
ですが、それは本当に価値ある事でしょうか?
100着の服は1着の服の100倍の幸福をもたらしてくれるのでしょうか?
中国のようにゴーストタウンを大量生産すれば経済成長は達成できますが、それが本当に幸福な事なのでしょうか?(更に言えば、どんな建物もいつかは崩れ去りますがそれまでに積極的に利用されなければ石を積んだだけと同じ事です)
無論、私の生きている間ほどの時間で国民総幸福量のような胡散臭い数値が信用されることもないでしょう。

ですが、GDPが重要でも我々は気にせずにあくまでも自分の幸福とは何か?
家族の幸福とは?ご近所さんのは?
という事を考えなければならない時代に来ているのだと思います。
そして私は1日に一個はみかん箱ぶんの物をリサイクルショップに送りつけます。

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